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2008年1月17日 (木)

素敵な感想をいただきました!

難民キャンプ支援ドキュメンタリー番組「そしてボールは空に舞う」をご覧いただいた方からたくさんの感想をいただいています。今日はその中から、盛 将孝さんからのメッセージをご紹介します。

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年末29日の「そしてボールは空に舞う」、拝見いたしました。
(念のため録画もしていましたので、正月休暇中に繰り返して見ることができました)

まず感じたこと。

陳腐な言葉になりますが、とても感動いたしました。
ボールで戯れる人々の、なんと表情が豊かで美しいこと!
子供も大人も、あれだけの無邪気な笑顔を見せている、ということがとても新鮮でした。
心底、楽しんでいる難民の方々の表情が、白井さん、金坂さん、矢野さんをはじめとする日本からの訪問団の気持ちを自然に包み込んで、溶け合っていました。
そこにあるのは、一言で言えば「人間らしさ」だったように思います。
嬉しいときは笑う、悲しいときは泣く、好きなものは抱きしめる…。
人として、本来、誰もがもっているものを、素直に出せる人たちが、画面の中にいました。

そして、拝見して思ったことを2つ。

番組をご紹介くださった際に「この時代に1時間のドキュメンタリーものを…」との言葉を寄せていらっしゃいました。
このような番組を放送されるところにテレビ朝日の気持ち、奥行きを感じます。
バラエティーも面白いですが、あくまでその場を楽しむだけの、「消費社会」をまさに体現するもの。
グルメや行楽スポット(古!)などの情報番組にしても、目次みたいなものでしょう。
心を揺り動かすような感動を与える番組(作品)こそ見たいものだと、あらためて思いました。
「物の時代」から「心の時代」に移り、人の感性や感覚が見直されつつある今だからこそ、心に栄養を与えてくれ、気持ちを豊かにしてくれるものを求めるような気がします。

(iPodタッチやWiiのような直感に訴えるインターフェイスが売れたりGT-Rへの予約が殺到したり、あるいはペットが家族以上のものとなったり…、と「快楽」「癒し」など官能に訴えるコトに人が押し寄せているのも一つの表れではないかと思います。)

情報化・国際化の進展が、いつしか人間の持つ(生物としての)能力の限界を飛び越えてしまって、ついていけなくなったことに疲れ始めた裏返しなのかもしれません。

だからこそ、身体を動かし全身で気持ちを表現するスポーツは、人間が人間らしくあるための一つの手段であり、純粋な気持ちと生身の身体がぶつかり合うからこそ、「絆」が生まれるのかもしれません。
「勝利を求める(求められる)手段であるバレーは嫌いだった。しかし、今になって、新たな可能性に気がついた」という言葉(矢野さんでしたか)が、表していると思いました。

もう一つ、心に刺さったことは、「将来のこと」。
周りの村に比べると、物資面で恵まれているとはいえ、職業に就くことが許されないのが難民キャンプであるということ、これは今まで知りませんでしたし、ショックでした。
そして、将来が描けないということが、どれだけ人から希望を奪うことか。
自分の人生が、物心がついてこれからという成人になった時点で終焉に向かう残酷さに、頭を殴られるような衝撃を受けました。
人としての尊厳が、どれだけ人を人たらしめるか。
そして、それが許されないはずのダマクの難民の人たちが、どれだけ人間らしい気持ちを表していることか…。
本当に、涙が出ました。

先ほども書きましたが、このような番組を年に一度でもいいから地上波で見たいものです。
(本当は、月に一度は見たいですが…)
人が人でないようなことが起こる今の日本だからこそ、誰もが視聴でき、目から右脳に訴えかけられる地上波テレビの果たす役割は大きいと思います。
(もちろん、その分、逆の作用を引き起こすこともあるわけですが…)

盛 将孝

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盛さん、ありがとうございます。現代に生活する人間がいかに豊かに生きられるかを日々考えるお仕事をされている盛さんならではの、実に感受性豊かな感想メッセージ。

またがんばろうと元気がでてきました。

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