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2007年4月10日 (火)

ネパール難民キャンプ報告その2 いよいよ始まった!

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4月4日

いよいよ今回のプロジェクトが実行されるときがやってきました。





朝9時、開会式が始まります。まずは一人一人が紹介され、ネパール式のおもてなしで歓迎されます。白井、金坂、矢野の金メダリストも、早稲田大学の学生も、さらにはテレビ朝日の取材陣まで16人全員が、額にティカと呼ばれる魔よけの赤い顔料を塗られ、黄色い布とブーゲンビリアの生花で作った花輪を首にかけてもらいました。ネパールではお客様は神様なのだそうです。スピーチや踊りでもてなされた後、早速練習に入ります。

ダマクには7つのキャンプがあり、そこに10万人あまりの人が生活をしています。キャンプができてから16年も経つともう村といった雰囲気です。ここで生まれた子ども達も少なくありません。今回のプロジェクトでは、その7つの村全てから若者が集ってくれました。15歳から25歳までの男性93人、女性93人、全員で186人ですが、その中には聴覚障害などを持つDisable(障害者)の人たちも28人含まれています。

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今回私たちは、モルテンからのご寄付いただいたソフトバレーボール50個とソフト用ネット4張りを持参し、これで女性たちのバレーボール教室を計画していました。ソフトバレーから入門すると、突き指することも無く、すぐにゲームを楽しめるという利点があるからです。

バレーボールと言うものを見たことがあるのか無いのか、それすらわからずに行ったのですが、大方の人は中学校で一度は経験しているようでした。アンダーパスとオーバーパスの基本からの練習もすんなりと受け入れられたようです。

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一方男性は、普通のボールを使って練習を始めたのですが、指導を担当したWAVOC(早稲田大学ボランティアセンター)の学生もびっくりするほどのうまさ。早稲田大学大学院の奥村君は「日本の高校のレベルはありますね。」と想像していた以上の実力に驚きを隠せない様子でした。

技術的にはそれほど高度ではないのですが、なにせ子供の頃から裸足で野山を走り回って育った若者です。運動能力の高さは抜群。ジャンプ力、俊敏性など、日本の若者をはるかに上回るものがあります。そんな難民キャンプの若者に囲まれて、多少緊張しながら奥村君は全力でジャンプスパイクを20本連続披露。暑さの中でのこの披露は疲労につながってしまったようで、午後からは白井さんが男子を担当することとなりました。白井さんにとっては人生で初めて男子を教える機会を持ったことになります。

今回女性用にソフト、男性に普通のバレーを教えることになったことは、現地で意外な評価を得ることになりました。女性が男性と同じ普通のバレーボールを使って練習していると、ボールを男性に取られてしまって、練習ができなくなってしまうことがよくあるそうです。今回のソフトバレーのボールを使ったことによって、より女性がバレーボールを楽しむ機会が増えるのではないかとUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の方に言っていただいたことは嬉しい限りです。

ネパールはまだまだ女性の立場が弱く、女性がスポーツを行うこともなかなか認められていないようです。今回の練習でもサリーを着てボールを追いかける少女が多く見られ、「ズボンをはかないの?」と聞くと「ズボンをはくのは恥ずかしい」と答えるほどでした。それでも私たちが想像した以上に少女たちは目を輝かせ暑さをものともせずボールを追って走り回っていました。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)ダマク事務所の根本かおる所長もこんな彼女たちの素顔を見たことがないと驚いていたほどです。

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それにしても暑かった。

次回はその3です。

(今朝7時、タイ航空で無事日本に到着。このブログは日本で書いています。)

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コメント

皆さまお疲れさまでした。
ビック、ベコ、ヒロの元気そうな顔と、集まった沢山のネパールの人々、、、宮嶋さんの文章からその喜び楽しんでいる様子を知る事が出来、何だか新鮮な喜びのようなものを頂いた感じがしています。コート張りから始まって、暑くて大変だったと思います、本当にお疲れさまでした。取り急ぎメールにて。マル

吉住さん、ありがとうございます。
本当に暑かったですが、皆の思いはもっと熱く、きらきらと目を輝かせる現地の女の子たちの情熱に後押しされて全力を出し切ったと言う感じです。お会いして報告できる日を楽しみにしています。

「なにせ子供の頃から裸足で野山を走り回って育った若者です。運動能力の高さは抜群。ジャンプ力、俊敏性など、日本の若者をはるかに上回るものがあります。」

これが秘訣です。日本人の子供達が裸足で走りたくなる芝生をたくさん提供すれば(校庭、空き地、公園等々)、同じような運動能力が育ちます。必ずや。

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