Asian Sports Festa 2009 活動報告
インドシナ半島などから日本にやってきた定住難民や留学生などを対象にしてソフトバレーボールの教室と試合をするイベント「アジアスポーツフェスタ」は今年で二回目を迎えます。寒さのために不安から始まった今年の大会ですが、蓋を開けてみれば、心配したのが嘘のような盛況振りとなりました。
私たちNPO法人バレーボール・モントリオール会とともに、共催でこのイベントを支えてくれた神奈川県立横浜国際高校にはカンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー、スリランカ、ブラジル、中国、フィリピン、ネパールなどの国々から160人が参加してくださいました。見学の家族の方も入れると来場者は180人を越えました。
さらに、その参加者をサポートするために、高校生50人が控えます。参加者の中にはまだ日本語が不自由な方もいらっしゃるので、高校生たちが大きな役割を担います。
開会式ではモントリオールオリンピックの金メダリストの紹介、横浜国際高校の羽入田校長のあいさつ、さらには、今回後援をしてくださった国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所の久保さんからごあいさつをいただきました。
それにしてもモントリオール会から白井貴子、前田悦智子、岡本眞理子、金坂克子、矢野広美、横山樹理と、6人もの金メダリストが顔をそろえました。この会ができてから、6人もの金メダリストがそろってコーチをするのは、今回が初めてのことです。その顔ぶれの豪華なこと!?
まずはとってもスマートな金メダリスト、前田悦智子さんのストレッチ&リズム体操から始まります。とにかくこれが楽しいのなんのって・・・音楽にのりながら体を柔らか~くほぐして、みんな笑顔笑顔。
そのあとは、いよいよ金メダリストたちの真骨頂。
バレーの基本レッスンです。
サーブ、レシーブ、トス、そしてアタック。
1つのコートに金メダリストが1人つくという豪華な指導です。
さらには、大学生のバレーボール部員10人が実際にボールをあげてくれます。
ボールが柔らかくて痛くないためでしょう。みんな笑顔です。
アジアでは体育がない国が多いので、女性がスポーツをすることが少ないと言われています。今回初めてボールを追いかけたと言う人もいたほどです。
さらに、小学生の子供たちは別室でボール遊びに興じます。
矢野広美さんが、ボールを使った楽しいコーディネーショントレーニングをしてくださいました。さっきまでゲーム機を手放さなかった子供たちが、今度はボールをしっかり抱きかかえて走り回っているのです。
お昼はPTAのお母さんたちが作ってくださった野菜汁をいただきながら、ほっと一息。寒さも吹っ飛びます。
午後はチーム対抗戦です。
男女ミックスのチームで、試合を進めていきます。
できるだけ多くのチームが対戦できるようにと1セットマッチでしたが、かなりの接戦続きで、予定よりかなり時間がオーバーしてしまったほどです。それだけ、みんな真剣だったんですよ。
国連難民高等弁務官事務所からもチームが参加。かつてモントリオール会のメンバーと一緒にネパールの難民キャンプにご一緒した上月光さんや、今回実行委員になってくださった南オリビアさんもボールを追いかけました。
6つのコートごとの優勝者どうしで最後は決勝戦を行い、優勝チームを決めていきます。
試合を終えた人たちは床に座って、べちゃべちゃとおしゃべりをしながら、のんびりと観戦。ナイスプレイや、同じお国の選手には大きな拍手や掛け声を送っていました。
アジアの「まったり感」がそこかしこに漂います。
ラストは新体操の登場です。
日本女子体育大学OGの玉野さんが代表をつとめるShaleurRG<シャルール アールジイ>の中学3年生、上藤佳絵さんと中学2年生、風岡涼香さんの2人が見事な演技を披露してくれました。
おそらく新体操を目の前で見るなんて初めて!という方がほとんどだったと思います。
先ほどまでの「ゆる~い空気」がピリッと締まり、みんなの眼が選手の一挙手一投足に注がれていったのです。
本当にきれいでした。
演技後、参加者の子供たちにクラブやボールを持って演技に挑戦もしてもらいましたが、どれだけ新体操が難しいものか、皆さんにもわかっていただけたことと思います。
するスポーツ、見るスポーツ、支えるスポーツ、いろんなスポーツの形を一度に体験し、さまざまな国の方が一つになった1日だったように思います。
表彰式で優勝、2位、3位のチームの首にかけられたのはアジアで絶大な人気を誇る「ドラえもん」のメダルです。何でも願いがかなう?ドラえもんを手にしてみんなご満悦。
ほかに、会場にいらしたすべての方に当たるくじ引きが行われ、今回このイベントに協賛品としてご提供いただいたさまざまなプレゼントが配られました。
素敵なお財布から、チョコレートの詰め合わせ、さらには金メダリストの矢野さんのお父さんが作ったサツマイモまで、山のようなプレゼントに、参加者は大喜びでした。
チョコレートの詰め合わせを下さったロッテ、シャンパンをご提供くださった加藤彦三商店の加藤一さん、サウジアラビアのグッズをたくさんご提供くださったサウジ・ペトロリアム・リミティッド東京支社の皆さん、おしゃれなポーチをご提供くださったクイーポさん。南陵ロータリークラブの皆さん、県立外語高校OGB会6期の皆さん、いつものようにボールや用具をそろえてくださったモルテンの松原さん、ポカリスエットをご用意くださった大塚製薬さん、何よりも、一緒に笑い、ボールを見つめ、応援をしてくれた県立横浜高校の生徒たちと先生方、おいしいお味噌汁をサービスしてくださったPTAの皆さん、さらには今回の実行委員会委員をお引き受けくださった皆さん、各コミュニティーのまとめ役をしてくださった皆さん、本当に本当にありがとうございました。
そして、この事業を助成してくれた日本スポーツ振興センターtoto事業の皆さんに深く感謝いたします。
また皆さんとご一緒にこのイベントが来年もできるといいですね。
Reported by 宮嶋泰子